基地局と端末の連携による無線通信環境の品質把握・制御技術
概要
CAの遠隔制御の信頼性を確保するためには、CA制御のための無線通信技術の高信頼化が重要です。
無線通信の性能は、CAと基地局間の距離のほか、CAの密集度や周辺環境などの条件によって変動します。また、CAの動作内容により制御の応答時間やデータ通信容量など、無線通信の性能に関する要件も異なります。そこで、CAの動作内容に応じた遠隔制御を持続させるため、ローカル5Gをベースとした最適なエリア展開が可能なSSCを開発します。
また、CA遠隔操作のための通信エリア構築では、CAの動作内容や密集度などの環境変化によりサービス提供可能な範囲が変化します。そのような状態の変化に追従できる柔軟な通信エリア展開を実現するため、CAの動作内容に応じた通信性能要件と提供可能なサービスレベルをリンクさせたエリアマップ及びデータベース(DB)を開発し、これらと連携するための機能を開発します。
CAの動作内容を把握するためにはCAと接続する端末が必要となります。そこでCAと接続し、公衆5G/4G、Wi-Fi、ローカル5Gといった異種無線通信システムに接続できる端末を開発します。端末の位置情報や無線情報をDBで管理し、適切なサービスレベルを端末に対して割り当て、無線通信システム全体を最適化する技術を開発します。
SSCのエリア外でCAの自律動作を支援するためには、SSCエリア外でもネットワークアクセスを途切れさせない技術の導入が必要です。SSCエリア外では公衆5G等の他の無線システムを活用することで、操作者とCA間の接続を持続するための技術を開発します。具体的には、SSCのエリア外において、公衆網やWi-Fi等の他無線システムへのスムーズな接続を可能とする異種無線通信システム連携技術を開発し、端末に実装します。