ムーンショット目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

Members

メンバー紹介

プロジェクトマネージャー

松村 武

松村 武MATSUMURA Takeshi

国立研究開発法人情報通信研究機構
ネットワーク研究所 
ワイヤレスネットワーク研究センター
ワイヤレスシステム研究室 室長

ムーンショット目標1が目指すゴールは、社会のいたるところでサイバネティック・アバター(CA)が活躍し、社会生活に大きな変革をもたらすものです。あらゆる人がCAを分身のように使うことができ、離れた場所から相互に協力しながら難しいタスクをこなすことができます。しかし、このようなCA社会は、通信がなくては実現が困難です。私たちは、多種多様なCAが、人が踏み込めない領域でも繋がり、インタラクティブな遠隔操作を持続させるCA社会のための通信基盤の実現を目指します。

プロジェクトメンバー

矢野 一人

矢野 一人YANO Kazuto

株式会社国際電気通信基礎技術研究所
波動工学研究所 無線方式研究室 室長

CAが移動したり、CAの付近に人が集まったりすると通信環境が変化し、これに起因してCAを運用するために必要な通信リソース量が変化します。このため、CAを安定して運用するには、考えうる最悪の状況を想定して、CAの収容限界を設定する必要があります。
本研究開発課題ではCA運用環境にて発生し得る通信リソースの変動や通信環境劣化度合いからCAの収容限界を事前に算出し、必要な通信が行えなくなる前にCAの接続先無線ネットワークや親局の変更を行い、CA通信の遮断を防ぐ技術の研究開発を行います。

長谷川 幹雄

長谷川 幹雄HASEGAWA Mikio

東京理科大学
工学部電気工学科 教授

サイバネティックアバター(CA)を遠隔操作させるために必要となる、信頼の高い無線ネットワークの広域化を目標としています。本研究開発課題では、CA遠隔操作のための無線通信を提供するスマートスポットセル(SSC)を複数連携させ、CAの位置やネットワーク状況に応じた最適エリア形成を行うインテリジェントローカルネットワーク(ILN)の実現を目指しています。様々なネットワークにおける無線パラメータを調整することにより、高速かつ高信頼な広域無線ネットワークによって広いエリアでCAを遠隔制御することを可能にします。

>朝枝 仁

朝枝 仁ASAEDA Hitoshi

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
ネットワーク研究所 ネットワークアーキテクチャ研究室 室長

有線・無線ネットワーク全体を通じ、ヒトとサイバネティクアバター(CA)間の通信を高信頼・低遅延・高効率に行うため、情報指向ネットワーク技術(ICN)と呼ばれる次世代の通信アーキテクチャを応用した新たな「情報指向型M×N通信制御技術(ICNx)」を研究開発します。提案技術を具現化するため、オープンソースソフトウェアCeforeを活用し、複数ユーザー・複数CA間の通信(M×N通信)を実現する通信制御プラットフォームを開発します。

村上 誉

村上 誉MURAKAMI Homare

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター
ワイヤレスシステム研究室 主任研究員

サイバネティックアバター(CA)を活用できる社会の実現に向け、CAを操作する人によるCAの遠隔操作を、さらにはCAを通じて対話や補助を求めている人との安定したコミュニケーションを支える、信頼性の高い通信プラットフォームを開発します。

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