5-2 情報指向型通信制御によるネットワーク高信頼化技術
概要
ヒト(操作者)とCA間の情報交換を高信頼、低遅延に行うため、次世代の通信アーキテクチャである「情報指向ネットワーク技術(ICN)」を進化・発展させた「拡張情報指向型通信制御技術(ICNx)」の研究開発を行います。ICNxは、コンテンツ名を通信識別子とした通信を行い、サーバーやクラウドに依存しない最短経路での通信、ネットワーク内キャッシュを用いた高速なデータ転送、輻輳を抑えながらもスループットを向上させるコネクションレストランスポート機能や、複数ユーザー・複数CA間で行うM×Nのグループ通信(多対多マルチキャスト機能)を実現します。
本提案技術では、有線・無線双方のネットワーク帯域が十分である環境下において、最大100 Mbpsの所望のスループットを満足しつつ、100ms以内のデータ転送遅延を維持可能な通信アーキテクチャを実現します。また、通信状態に適応した冗長データの転送やネットワーク内での高速な再送要求、もしくはネットワーク内符号化を用いた欠損データ修復など、高度な手法を用いた高信頼通信を実現します。
提案技術を具現化するため、オープンソースソフトウェアCeforeを用いてICNx通信プラットフォームを開発します。Ceforeは国際標準化団体Internet Engineering Task Force(IETF)の姉妹組織であるInternet Research Task Force(IRTF)にて定義されたCCNxバージョン1プロトコルメッセージ(IRTF RFC8569, RFC8609)に準拠したソフトウェアであり、Linux(Ubuntu)およびmacOS上で稼働します。本研究開発課題では、ICNx通信プラットフォームに加え、ICNxアプリケーションプログラミングインターフェース(API)の開発を行います。