ムーンショット目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

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研究開発テーマ

4-2 ソシオCA無線通信環境高信頼化技術

ソシオCA通信の信頼性を評価するシステムシミュレータの開発

ソシオCAは人とのインタラクションを行う業務に使われることが期待されます。ソシオCAの運用に際しては、CAが移動したり、CAの付近に人が集まったりすると電波の状況が変化し、ソシオCAが行う無線通信が不安定になる恐れがあります。そのため、無線通信の専門家ではないCA管理者であっても、ソシオCAが安定に無線通信できるかどうかを事前に評価したり、運用できるソシオCAの数や、必要となる無線インフラの規模を見積もれるようにするための「ソシオCA通信シミュレータ」の開発を行っています。

ソシオCA無線通信環境高信頼化技術の図1
ソシオCA無線通信環境高信頼化技術の図2
ソシオCA無線通信環境高信頼化技術のイメージ

ソシオCA動作高信頼化のための無線ネットワーキング技術の開発

大量の人が集まり、移動するような極限状態においては、無線通信が切断される可能性を0にすることはできません。その一方で、ソシオCAを高信頼に運用するには、通信の途絶を可能な限り回避する必要があります。そのため、ソシオCAや人が数多く存在する場合や、これらの移動により通信環境が変化する場合にも安定したソシオCA通信を実現できる、無線ネットワーキング技術の研究開発を行います。具体的には、以下の手法について検討を行います。
・ローカル5Gや無線LAN(Wi-Fi)など、複数の無線通信ネットワークを活用し、ソシオCAが行う通信のデータ量や許容される伝送遅延に応じて、適切な無線通信ネットワークを選択する
・ソシオCAの通信を行うのに必要となる電波のリソース量が足りなくなる前に、リソースに余裕のある接続先に通信をつなぎ変える
・複数の無線通信ネットワークにデータを流すことによって、一方の通信ネットワークが一時的に不安定でもデータをきちんと届ける

ソシオCA動作高信頼化のための無線ネットワーキング技術の開発の図3

研究開発メンバー

矢野 一人

矢野 一人YANO Kazuto

株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
波動工学研究所 無線方式研究室 室長

ソシオCAは人とのインタラクションを行う遠隔業務に使われることが期待されます。ソシオCAの運用に際しては、CAが移動したり、CAの付近に人が集まったりすると電波の状況が変化し、ソシオCAの無線通信が不安定になる恐れがあります。
そのため、無線通信の専門家ではないCA管理者であっても通信品質を事前に評価できるシミュレータや、多くのソシオCAや人が動き回る環境においても移動通信の途絶を可能な限り回避するネットワーキング技術の開発を行っています。

坂野 寿和SAKANO Toshikazu

株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
波動工学研究所
所長

栗原 拓哉KURIHARA Takuya

株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
波動工学研究所 無線応用研究室
主任研究員

天間 克宏TEMMA Katsuhiro

株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
波動工学研究所 無線方式研究室
研究員

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